リムランナーズ
http://www.fog.jp/main/products/RR.htm
やっとこ大団円エンドに到達しました。(そうか、のぞきがいけなかったのか……)
キャラは魅力的。
グラフィックの演出も悪くない。
操作性も特に問題なし
ボイス無しなのもまたよろし。
ただ…
話の広げ方がすごく下手。
佳作になり損ねた作品。王道を作ろうとしたら、陳腐になってしまった?
ちょっとぶっきらぼうというか、もうちょっと気が利いてないというか、もっと丁寧にというか……いや、丁寧にアラを削っていった結果なのかしら?整合性にあらが出ないように気を使ったら個性がなくなった?そのわりに科学考証がどうのという以前のところで チェック甘いし(きみたちは砂漠の惑星を徒歩で移動するのか?)。
うーん、この感じは最近どこかで感じたような……って、ジョナサン・フレイクスの方のサンダーバードだ。
SF小ネタはそこここに見られるし、ガジェットもよく考えられたものだけれど、面白みがないと言うか冒険が足りないと言うか、センス・オブ・ワンダーが感じられるような一発どっかーんというものはありませんでした。
一話に一回くらい、宇宙船でのチェイスなどの一瞬の判断が生死を分けるシーンで使用される時間制限付き選択肢"ライブコマンド"(サクラ大戦でいうところの"LIPS")は、悪くありませんでした。ただ、制限時間が表示されないから残り時間が分からないという致命的な問題が。次はもうちょっとビジュアル的に訴えるデザインにしていただきたい。メーター表示とか。
あと、これDoGA?と言いたくなる3DCGは根本からの作り直しを要求する。
最終話のピンチに、それまでに登場した仲間たちが助けてくれる展開に文句はないが、顔見せイベント程度のノリで出てきたNPCをご都合主義的に活用しすぎな感じがする。なんというか、全○部のシリーズになる予定で開発していたのが、突然一本しか作れないことになって、あわててまとめたようなあわただしさ。
全体にもう少しキャラクターやそれぞれの背景設定をうまく使えてないのがひどく残念。クルーの背景設定も、匂わすだけ匂わせておいてシナリオに関わってこないし。話の核っぽく描写されていた主人公の親父についてもひどくおざなりだし。
NPCといえば、悪人四人の整理の順番間違ってると思うなぁ。本来あそこでラスボスであるべきはランスクロフトなり気狂い系の海賊なりであるべきだと思う。カタルシス的に。海賊との最終戦を教祖関連の後に持ってくるだけで盛り上がりもかなり変わってきたんじゃないかなぁ。
せっかく魅力的なキャラクターとそれを生かせる世界があるのに、このまま終わっちゃうんじゃもったいなさすぎるので、今回の素材(世界設定やNPCたち)を流用してもう一度同じ世界を舞台に別の物語を作って欲しいと思います。続編すごく希望。できればLOVESEEDくらい自由度があるやつ。
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