ステルス
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
航空母艦エイブラハム・リンカーンに集う乙女たちが、今日も天使のような無垢なアレスティング・フックで、飛行甲板にタッチダウンしていく。
汚れを知らない心身を包むのは、金属とセラミックの複合体。ベクタード・ノズルのプリーツは乱さないように、エンジンからの排熱は翻らせないように、超音速で飛ぶのがここでのたしなみ。
もちろん、自分の発射したミサイルの爆風に巻き込まれて操縦を誤るなどといった、はしたないパイロットなど存在していようはずもない。
F/A-37 ステルス戦闘機“タロン”。
最新技術で作り上げられたこの機体は、もとは近未来のテロ鎮圧のためにつくられたという、海軍の最新機体である。
フィリピン海上沖。紛争地帯の面影を未だに残しているテロの多いこの地区で、神に見守られ、タジキスタンから北朝鮮までの無補給飛行が出来る高性能機体。
時代は移り変わり、最新機が可変翼C-TOL機からリフティングボディV-TOL機に改まった今日でさえ、低速飛行時には折りたたまれた展開型前身翼が開放される、という仕組みが未だに残っている貴重な機体である。
というわけで、見てきましたよ、一年以上前からのぼく内期待度ナンバー1映画『ステルス』!
戦闘機ギューン!ミサイルがバーン!の頭のよろしくない映画でした。ただし、その頭のよろしくないことに全力を注いでくれているのでドッグファイトは最高級の逸品です。ロブ・コーエン、実写版エース・コンバットとか撮ってくれないかしら?人間ドラマは要らないからさ。
超AIであるところのエディが意外な萌えキャラ。ネットで自分好みの音楽をダウンロードしてきたりとか、「一緒に戦おう」とかツボ。可愛い。
次回作「ステルス2 がんばれ!エディー5」に期待だ!(参考)
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