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2006/05/19

柴田錬三郎"われら九人の戦鬼"

 出張先に持っていった本を読みつくして読むものがなくなったので、宿の近くの書店で柴田錬三郎の“われら九人の戦鬼”を買い求めたのですが、これが非常に面白かったです。
 その昔、野田大元帥が“SF英雄群像”だったか“スペース・オペラの書き方”だったかで紹介してるのを読んで興味を持ったものの、ずいぶん前に絶版ということでどうにも手に入らずあきらめていたのですが、つい昨年再販されていたのだとか。ありがとう集英社文庫。

 室町時代後期、幕府の支配力が弱まり、各地で豪族たちが力を伸ばし始め、天下は混迷の度を深める歴史の転換期。奇な縁により荒廃した伊吹野の地に次々と集まる一癖も二癖もある男たち。彼らは、成り行きでその地を支配する暴君を相手することとなる。

 九人の魅力的な悪党たちが、まさに成り行きで伊吹野の農民たちのために命を捨てて奮戦することになる。九人が内の七人は一騎当千とは程遠いごく平凡な男たちであるが、この凡夫たちが、その力のかぎりをふりしぼり尽して偉業を成し遂げるさまに、時間を忘れて読みふけりました。

 主人公側の九人だけではなく、軍師的な役割を果たす破戒僧・天満坊やヒロイン・梨花、それに主人公・多門夜八郎のライバル的兵法者・九十九屋左近や野党あがりの暴君・田丸豪太夫といった主人公と対する立場で生きるキャラクターたちもまた魅力的であり、また主人公を引き立たせます。

 ああ、おもしろかった。


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