A・E・ヴァン・ヴォクト『宇宙嵐のかなた』
『未踏の大星雲での星図作成の任務を果した地球帝国宇宙戦艦スター・クラスター号は、その帰途、謎の亜人類の痕跡を発見した。もしその存在が事実なら、一大発見になる。美貌の女艦長グロリアは、あらゆる手段をつくして亜人類の惑星の位置をつきとめようと決意した。だが、人類との接触をかたくなに拒否する亜人類の星系連合〈五十の太陽〉は、艦を破壊すべく二重思考能力者モルトビーを送りこむが……傑作大宇宙ロマン!』
1952/浅倉久志/ハヤカワ文庫
エドモンド・ハミルトン『さすらいのスターウルフ』、ロバート・E・ハワード『征服王コナン』に続く、ハヤカワSF文庫ナンバー003の復刻版。
ヴォクトらしい物語。物語を彩るガジェットがすばらしく、とくに宇宙嵐との遭遇シーンなどはヴォークトじゃないと書けない代物です。完璧すぎるぜスター・クラスター号!!
ヒロインは最近流行のツンデレ女艦長(35歳)、高貴なお嬢様。残念ながら縦ロールじゃないがな。さすがはヴァン・ヴォークト、いまどきの流行など50年も前に通過しておりましたよ。
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