ケン・マクラウド『ニュートンズ・ウェイク』
2004年/嶋田洋一訳/ハヤカワ文庫
『21世紀後半、急速に進化したAIはついに、“特異点”を突破、超知性体“後人類”へと変貌をとげて、人類に反旗をひるがえし、“強制昇天”と呼ばれる大戦争を巻き起こした。それから300年、生き残った人類は、後人類たちが残した超科学技術の産物をサルベージしながら、文明を再建しはじめていた。そしていま、ルシンダ・カーライル率いる実戦考古学調査隊は、ワームホール・ゲートを通じて惑星エウリュディケに到達したが…。 』
面白かったー。
『シンギュラリティ・スカイ』に続く、シンギュラリティ・テーマのSF小説。まさに現代の冒険スペースオペラ。
異星の浜辺に聳え立つ金正日の巨像とか作中劇「ブレジネフ」とかには、『啓示空間』の「尺八を手放さず、スパイ活動をする時には目立つ格好をする虚無僧ささきゆうじ」に匹敵するインパクトでした。イギリス人の頭はおかしい(大絶賛)
たまにお国言葉が出てしまう方言っ娘の主人公ルシンダ・カーライル嬢が弱気かわいい。
ハヤカワのシンギュラリティ物三連発(『シンギュラリティ・スカイ』『カズムシティ』『ニュートンズ・ウェイク』。カズムシティはちょっと毛色が違うけど。)は割とよい順番で出版されたと思う。
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