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2006/08/14

アレステア・レナルズ『カズムシティ』

2001年/翻訳:中原尚哉/ハヤカワ文庫
『身近警護の専門家タナー・ミラベルは、雇い主一家を惨殺した黒幕レイビッチを追って、故郷から遠く離れたイエローストーン星に到達した。だがそこで目にしたのは異形の都市カズムシティだった。謎のウイルスによる“融合疫”の発生により、建築物はあたかも新種の植物のように成長し、複雑に融合しあって奇怪なジャングルと化していたのだ…異形の街を舞台に展開するノンストップ・ハードボイルド・アクション超大作!英国SF協会賞受賞作。』

 前作同様の厚さを感じさせない読みやすさ(良い意味でも悪い意味でも)は健在です。
 本作――前作『啓示空間』で一行だけ登場したタナー・ミラベルと、世代宇宙船サンティアゴ号のクルー、スカイ・オスマンの二つの視点で交互に語られる物語――はプロットがよく整理されており、レナルズの小説スキルの上昇が見て取れます。
 もしこれから読もうという人がいるのなら、『カズムシティ』→『啓示空間』の順で読のが良いでしょう。この順のほうが世界観やガジェットをつかみやすいでしょうし、ついでに作品内の時間順にも沿ってることですし。
 続編の翻訳も決定したそうで、いまから発売を楽しみにしています。

……でも次からは分冊販売しようなハヤカワ。本気で読みにくいから。

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