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2006/09/24

ダブルクロス・リプレイ・トワイライト『東邦の快男児』

『ムー大陸は実在していた!時は第二次大戦前夜、無限の力を生むという大いなる遺産を狙って、ナチス秘密部隊が暗躍を開始した!醜い野望の犠牲となったのは、ヨーロッパの小さな公国ヴォルスング。その王家には、大いなるムー大陸の秘宝が伝わっているという。その鍵を握るのは、可憐な姫君マリアグレイス。彼女と世界を股にかける快男児・天花寺大悟が出会うとき、運命は動き出す!
激動の時代を舞台に東方の快男児・天花寺大悟と仲間たちが地球狭しと暴れまわる痛快大活劇リプレイ!』

 田中天がおくる夢と浪漫と荒唐無稽の冒険活劇譚!
 時は1930年代後半。ナチスドイツが台頭し、世界が戦争へと突き進んでいく第二次世界大戦前の混沌期を舞台に、ナチスドイツの超兵器、超古代文明のオーパーツ、武術・魔術・超能力・科学(のような何か)が入り乱れる、「機神兵団」や「夢幻紳士」で「GOSICK―ゴシック」「帝都物語」に「宵闇幻燈草紙」や「京極堂」「インディ・ジョーンズ」が「スカイ・キャプテン」の「JoJo二部」で「翡翠峡奇譚」で「ヘルシング外伝」な時代を遊べる追加ステージを舞台に「参加者全員が楽しんでる」感が伝わってくるリプレイ。面白かった。
 このステージの時代には、後の時代では常識的な知識になるレネゲイドやシンドロームといった言葉が無いから、全員自分の特殊能力をトンデモトンチキ理論(武術・超能力・魔術・超科学)で解説してるのが面白かった。このボンクラさんどもめ。
 読んでいると、自分もゲームしたい!と思わずにいられないこのリプレイ。かつて白狼伝(覚えてる?)に期待していた(そしてしょんぼりした)人たちにはぜひ読んでほしい。そして一緒に遊ぼう。

 ちなみに、読了後に本棚の奥から山中峰太郎の『亜細亜の曙』引っ張り出したぼくがここにいたりします。

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コメント

作品自体も大変楽しく読めたのですが、何よりもまず快男児のOPに登場した某人物に激しく反応してしまいました。
「お、お前は“打ち切りの女神”……! まさかこのリプレイはオープニング=エンディングー!?」
↑……みたいな。我ながらかなりどうかと思いました。

投稿: 榎本海月 | 2006/09/30 02:20

>“打ち切りの女神”……!

 心の底から激しく同意。
 おまけに、敵役がナチスの魔術師に改造人間だし(笑)
 これはもうどこかのグリマルキン大佐も再就職先を見つけたようなものですよ。

投稿: Johnny-T | 2006/10/02 20:31

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