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2007/01/05

朝松健『邪神帝国』

『最も残虐な人間と、最も邪悪な神々が手を組み、史上最悪の軍隊が誕生した。とどまるところを知らぬ悪鬼の所業は世界を震えあがらせる。激動の時代、急激な勢力拡大を果たしたナチスドイツ。しかしその背後には、知られざる闇の力が存在していた。その禁断の力にふれたものはみな奇怪な運命に翻弄されてゆく…史実と虚構をたくみに織りまぜ、異形のものどもの存在を描き出した戦慄の魔術的連作集。邪悪なる七篇を収録』

 オカルトアーミー・ナチスドイツとクトゥルー神話のコラボレーション!
 ナチスドイツとクトゥルー神話の組み合わせというテーマで、ショゴスVSティーガー&メッサーシュミットの『狂気大陸』やダゴンとUボート戦う『ギガントマキア1945』のような怪獣モノっぽい作品から、カルパチアの山中で南方軍が体験する怪奇譚『夜の子の宴』、切り裂きジャックとナチスの意外なつながり『1889年4月20日』。作品を彩るゲストにヒトラー、ヒムラー、ゲッペルス、ルドルフ・ヘスから、ロンメル将軍、ちょっと外れてS・L・メイザースといった豪華な顔ぶれ、舞台も19世紀ロンドンから現代日本までと、その内容はじつにバリエーション豊か。
 また、巻末に付せられた『魔術的注釈』の、単なる註釈にとどまらない圧倒的な知識量に基づく濃密な解説はこれだけで一読の価値のあるものでした。

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