カードゲーム『Bang!』
西部劇(というかマカロニウェスタン)テーマの騙し合いゲーム。保安官&保安官助手、無法者、そして裏切者の三すくみの対決を題材にしたゲームで、一見ただの撃ち合いゲーに見えて、実は『汝は人狼なりや』のようなタイプの駈け引きゲームでした。
ゲームはまずプレイヤーに職業が割り振られるところから始まります。
職業は保安官、保安官助手、無法者、裏切り者の四種。プレイヤー人数で職業比率が変化します。最大参加人数の7人だと保安官1、保安官助手2、無法者3、裏切り者1。
これは裏返したカードでランダムに決定されるので自分以外のプレイヤーの職業は分かりません。例外は保安官で、保安官カードだけは公開せねばなりません。
そして、この職業ごとに勝利条件が異なっており、
保安官、保安官助手:無法者と裏切り者を全て倒すこと。
無法者、裏切り者:保安官を殺害すること。ただし、保安官の死亡時点で無法者が一人でも生き残っているなら無法者の勝ちとなる。つまり、裏切り者は無法者を全滅させつつ保安官の命を狙わなくてはいけない。
保安官カード以外のプレイヤーの正体を表わすカードは、プレイヤーが死亡するまで伏せられているので、誰が味方で誰が敵か分かりません。各人の言動を判断基準に、たとえば保安官であるなら味方であるはずの副官としばしば副官の不利をしてすり寄ってくる裏切り者を見極めねばならないのです。
さらに重要な要素として、このゲームには距離の概念があります。両隣のプレイヤーが距離1、その隣が距離2というシンプルなものですが、距離のある相手に対して攻撃するためにはより射程の長い武器を装備せねばならないのです。このルールで駆け引きがさらに過熱します。
シンプルで分かりやすいシステムと自動的にコンゲームが発生する奥の深いルール。こいつはすごいぜ!!
<追記>
ゲームカードの隅には4つのスートと1からKのナンバーが振ってあります。つまりトランプとしても使えるわけなのです。このトランプでテラ:ザ・ガンスリンガーをプレイしたら楽しそう。カラミティ・ルージュ&ノワール(ジョーカーのこと)がないのがネックだけど。
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