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2007/05/19

寺田とものり『超鋼女セーラ』

『彼女の名前は「来栖セーラ」、彼の名前は「瀬戸茸味」。ひょんなことから恋に落ちた、年上のお姉様(高3)と年下の男の子(高1)。ふたりは普通に恋をして、初々しい恋愛を始めます。でも、彼女には普通の女の子とは違うところがありました。それは、透明な刀を振り回すとか、腕のリングが高速回転するとか、そんなことではなくて……。そう、彼女は近接格闘戦用ロボット"超鋼女"だったのです! 恋するロボ娘の学園ラブコメディ、開演!!』

 なんか、ロボ娘がラブラブバカップルしてる。
「――――――――」
 言葉がない。
 なんでこんな前半(40ページ)から告白してるのか。
 なんでトラブルもなくカップルが成立しているのか。
 それもすごい勢いで(67ページ)。
 額に汗を滲ませて、ツンなどいらぬ、一度手を止めれば二度とラブラブイチャイチャできぬわ、という修羅の如き気迫。
 というか意地になってないかあいつ、親に挨拶にいくスピードが尋常じゃないぞ。
 もしかして美味いのか。あの砂糖と蜂蜜を百年間ぐらい煮込んで合体事故のあげくオレ外道ラブラブバカップル小説今後トモヨロシクみたいな小説が僕らに優しいというのか。
 だとしたらまずい、ロボ娘もまずいがこの本もまずい。
 アレ、絶対やばげな量の綺麗なもの、綺麗なたたずまいが入ってる。そうでなくちゃ説明できない。
「………………」
 用心しながら……いや、もう何に用心しているのか自分でもわからないが……ともかく用心しながらページをめくる。
「――――――――」
 じっと作者の動きを観察する。
 ……凄い。サブヒロインたち、バカップルに介入する余地がない。
 こいつ、ホントにコレをシリーズ化する気か……と、喉を鳴らした時、不意に作者の手が止まった。「――――――――」
「――――――――」
 視線が合う。
 作者はいつもの重苦しい目で俺を眺めて、
「二巻も発売中――――!」
「買ってくる――――!」
 全力で返答する。

 この「名作劇場のパロディですか?」なタイトルを見てバカ小説じゃないと思うやつがいるだろうか?いやいない!(反語表現)
……大間違いでした。
 近接戦闘型ロボット生徒会長お姉さんキャラのセーラと、普通の少年茸味くんのラブラブバカップル小説。退かず!媚びず!省みず!正面きってラヴを描く!こいつはすごいぜ!二巻にも期待だ。
 あと続刊での貧乏シスターの絢子姐さんの活躍にも期待する。

 ついでに、こっそりと(でもないけど)『番長学園』世界の話でもあるので、そちらに興味のある人にも薦めてみる。

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