久正人『ジャバウォッキー』
『ありえない面白さの饗宴。ありえない雄(オトコ)と雌(オンナ)の共演。
ダ・ヴィンチ・コードmeetsジュラシック・パーク
ボーイmeetsガール
「絶滅」を乗り切った直立恐竜と
「絶望」を乗り越えた女刺客。
異色タッグが19世紀末を駆けるコミック・ノワール開幕!!!』
一巻二巻同時発売。
絶滅を免れ進化した恐竜の末裔たちが生き残る19世紀末を舞台に、元女スパイの人間リリー・アプリコットと恐竜オヴィラプトル氏族の生き残りサバタ・ヴァンクリフの2人が、人間と恐竜たちが起こす事件を解決する物語。
恐竜が進化して生き延びていたという設定を、19世紀末当時の人物・事件に組み合わせる手腕は見事の一言。歴史好きにはたまらない。
そして、前作「グレイトフルデッド」以上に影絵的な画風による独特のアクション描写はこれでしか読めない格好良さ。
なによりも、「絶滅」を乗り切った直立恐竜と「絶望」を乗り越えた女刺客という二人の主人公たちが実に魅力的なのです。
公式サイトで、立ち読み出来ます。これを読んでイイと思った人には是非単行本を買って欲しい。
単行本書下ろしの「述語集」や「恐竜紳士録」が実に美味しい。特に「紳士録」のサイカニアの項目。そうか、そうだったのか。
私の祖父の目的は復讐だった。わが結社の目的もまたしかり
そしてアウレリウスは言った「最も良い復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことである」と
ミス・アプリコット、君はこの世が不実で不条理で不公平なものであることを知っている
それでも世界に「復讐」することができるかい?
希望を持ち続けることが
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