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2007/07/15

ロバート・B・パーカー『アパルーサの決闘』

一度に一人だ。
相手が何人いようとも、一度に一人を倒せ。
そうすれば、常にお前とその相手との対決だ。
そして、相手はお前の方が早いことを知るんだ。

アパルーサの町に法律はなかった。
多くの手下を抱えた牧場主ブラッグが牛耳る無法の町だ。
秩序を保つべく果敢に立ち向かった保安官は、銃弾に倒れた。
そこへ乗り込んできたのが、名うてのガンマン、ヴァージル・コールだった。町の顔役たちの依頼で新保安官に就任した彼は、助手のエヴェレットとともに、ブラッグとその一党に立ち向かう。巧妙な作戦で見事にボスのブラッグその人を拘束することに成功したコールだったが、それは長く続く戦いの序章に過ぎなかった……。

大砂塵の町、腕利きの用心棒、無法者の群れ、無敵の早打ち、妖しの美女、恐るべき強敵、鉄路の闘い、荒野の大追跡、インディアンの襲撃、壮烈なガンファイト、迫りくる時代の波、1対1の決闘、そして男と男の揺るぎなき友情。
巨匠パーカーが、その豪腕を思う存分ふるった、本格ウェスタン小説の決定版!

 スペンサー・シリーズの作者ロバート・B・パーカーの手によるウェスタン小説。
 情景描写の細密さは相変わらず。西部劇だからいつもの緻密な食事描写も控えめかと思ってましたが、そんなことはありませんでした。ただのビスケットの癖になんておいしそうなんだろう。

「常に法律だったのだ、エヴェレット。法律でなければならない。俺たちのような人間は、法律が必要で、法律に従って事を運ばなければならない。そうでなければ、ただの拳銃使いだ。殺人の歯止めがかからなくなってしまう」
「今回もそういうことだな」俺が言った。
「いつでも、そういうことだ」コールが言った。

 保安官ヴァージル・コールは、ちょっと葉隠的ですらあるほどに不器用な男。そんな彼と彼の相棒であり物語の語り手でもあるエヴェレット・ヒッチの揺るぎなき友情の物語。ちょっとガンフロンティア的でもある。
 最後のエヴェレットの決断が泣ける。

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