75億光年の彼方で星が爆発、肉眼でも観測
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200803220005.html
>米航空宇宙局(NASA)は20日、地球から肉眼で観測できる物体と
>しては最も遠い距離にある恒星の爆発を観測衛星がとらえたと発表した。
>爆発した巨大星はこれまで知られていなかった銀河系にあり、地球からの
>距離は75億光年。「宇宙の果て」までの距離の中間地点に位置するという。
>爆発で放出されたガンマ線が19日に初めて地球に到達し、NASAの
>スウィフト衛星が午前2時12分にとらえた。
>爆発の光は非常に明るく、肉眼でも見えるほどだったという。
ああ、これは見てみたかったなぁ。
>爆発が起きたのは、宇宙ができてから現在までの年月の半分に満たず、
>地球もまだ誕生していない75億年前。爆発前の星は、太陽の約40倍の
>大きさに膨れ上がっていたという。爆発で、近くにあった惑星は蒸発した。
何たるスーパーノヴァ!!
でも、このレベルの大爆発でありながら、際立って大きいというわけじゃないあたりが宇宙の巨大さを物語っているよなぁ。宇宙ヤバイ、マジヤバイ。
>しかし、この輝きが観測できたのは1時間足らずだったため、
>天体観測で見つけたという報告は寄せられていないという。
……最後の最後に微妙に不安を書きたてる一文が付いてきているわけですが。
一般的に超新星の爆発現象は爆発の数日~数週間後が最大になり、その後徐々に暗くなっていくものです。何しろ、あまりにも巨大すぎる爆発ですから、一瞬で全てが終わってしまうなんてことはまず起こりません。
文中で紹介されている「250万光年先のこれまでの最も明るい超新星(SN2006gy)」などは特にスロースターターで、明るさが最大になったのは爆発の70日も後で、その後かなりの期間明るく輝いていました。発見されたのは一昨年の秋なので、もしかするとまだ見える可能性もあります。
そういうことを考えると、たった1時間しか見えなかったというのは、ただの観測ミスなんじゃないかとも思えてしまいますねぇ。
参考:超新星
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コメント
記事中で超新星SN2006gy超新星の話が出てるから、超新星爆発だとばかり思い込んでましたが、確認してみたら何のことはないガンマ線バーストだったようです。いや、もちろん規模的には何のことはないってレベルじゃありませんが。
よく考えたらそりゃそうだよね。光度が明るいって話なんだから。
投稿: Johnny-T | 2008/03/28 20:12