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2008/04/05

金庸『連城訣』

『純朴な青年・狄雲(てきうん)は、師伯の誕生祝いに赴いた際、ある陰謀によって師匠を殺され、その濡れ衣を着せられてしまう。さらには恋人を奪われ、死刑囚牢に繋がれることに。地獄のような牢内で武術の名手・丁典と知り合い、二人で脱獄を図るが……。金庸版『岩窟王』登場!(上巻:菊花散る窓 )』

『チベットの閉ざされた雪山での壮絶な死闘。秘伝書をめぐる骨肉の争い。裏切られ、蔑まれ、絶望的な孤独の中にあっても、善の魂はゆるぎなく輝く……!過酷な運命に翻弄されながらも、真実を糧に生き抜く青年の武侠ロマン。感動の完結篇! (下巻:雪華舞う谷)』

 陰謀に巻き込まれた青年の中華版厳窟王。そういうテーマなので、いつもの金庸的爽快さや無茶苦茶感はかなり薄いです。
 ただし、金庸の武侠小説にしては登場人物がかなり少なく、本筋もほとんど主人公・狄雲の視点で展開されてかなりスマート、文体も読みやすい、とたいへんバランスがよく、しかも他のシリーズと無関係。金庸初心者に勧めるのにちょうどよい一冊です。金庸を読んでみたいけれどどれから読んでいいか分からないという人はこの本からはじめてみるのがよいでしょう。

 嘘吐きで陰険な登場人物が多い中、ただ一人、裏も表もない問答無用の悪人“血刀老祖”がじつに見ていて気持ちのいい活躍を見せてくれます。じつにピカレスク!

 

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