筒井康隆『虚航船団』
宇宙のかなたにある惑星クォールで文房具とイタチが展開する悪夢のような、と言うか悪夢そのものの物語。
ぼくがこの本を初めて読んだときには、その内容がとても実験的で評価は賛否両論あるということを情報として知っていて、読む前にある程度は読むための心構えが出来ていたように記憶してるのだけど、出版当時にまるで前知識無しにこの本に触れた人たちはどんな気分だったんでしょうね?いや、評価が割れて大騒ぎだったってことくらいは知識として知ってるんですけどね。
何でいまさらこんな頭が痛くなる本を読んでいるかと言うと、先週、「霞外籠逗留記(かげろうとうりゅうき)」のFC通販申し込みをするために郵便局に行く際、用紙折れないよう挟み込むのにこの本を使ったからというただそれだけの理由だったりします。処理待ちの間に読んでいたら、最後まで読まなくちゃいけないような気分になりましてん。
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