フィリップ・J・デイヴィス『ケンブリッジの哲学する猫』
『世界屈指の歴史を誇るケンブリッジ大学に、雌猫のトマス・グレイがやってきた。思索を好む彼女は水を得た魚のように学者世界に溶けこむ。やがて得た無二の親友、数学者のファイストと協力し、彼女はそのしっぽの働きで古来の数学上の難題を解くことになる……学者たちの学問上の営みをユーモラスに再現。ゆったりした哲学的雰囲気に読者を誘い、多数の挿絵とあいまって、その愉しさを味わわせる1冊』
理屈っぽい猫と理屈っぽい学者先生たちの日常をユーモラスに描いた風変わりな“恋愛小説”。軽快で独特の洒落たセリフがきもちいい。
……なのだけれど、しばらく読み進めるまで小説調の数学か哲学かのガイドブック本かと思ってました、レーベル的に。だってハヤカワNF(ノンフィクション)なんだもの。
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