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2008/10/13

トマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』

『時は20世紀初め、大英博物館近くで、神秘学の巨人が事故死した。彼と行動をともにしてきたコナン・ドイルは、その不審な死の謎を追い、世界を震撼させる幻の書物が関わっていることを知る――秘密結社アルカーヌムを再結集すべき時が来たのだ!NYへ渡ったドイルだったが、組織の仲間である悪魔学の若き泰斗ラヴクラフトは、異常な連続殺人犯として囚われの身となっていた……フーディーニ、アレイスター・クロウリイなど、実在の人物が入り乱れ、恐るべき大事件に挑む、伝奇冒険ホラー』

 20世紀初頭を舞台にした実在人物縛りのスーパー文化人大戦。ノリ的には『ドラキュラ紀元』とか『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』とか『ジャバウォッキー』とか嘘屋のあれやこれやのゲームとかに近いです。 時代考証や実在人物の行動についてそれはもう丁寧によく調べていて、大変に力の入った一冊です。
……それだけに色々な部分が惜しいんだよなぁ。読んでいて、作者の人がそれはもう熱心に丁寧に色々な資料を当たって広く深くデータを検索したんだろうというのが分かるんですが、同時に、この作者がこの時代や人物たちに強い愛着を持ってないってことも伝わってきてしまうんです。こうね、なんというか、「ガンダムとマジンガーがいっしょに戦ったら超すごくね?かっこよくね?」的な中坊マインドが足りないんですよ。手法だけで話を組んでいるというか……そう、スパロボに対するサンライズ英雄譚のように。オタク的な偏執さが無いって言ってる人もいて、なるほどと思いました。愛は必要だろ、愛。

 あと、舞台に対する愛情がどうとかはさておいてもあの黒幕はねぇよ。腰砕けもいいとこだ。


 そうそう、ゲームシステムは一見「呼び声」に見せてじつは「ゴーストハンター」でした。

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コメント

そうそう。
この人、あまり興味なさそうなんですよね~(笑)

投稿: xueren | 2008/10/13 18:05

 思い入れが強すぎて贔屓の引き倒しになるのも困りますが、あんまりクールなのも興ざめですよねぇ。
 たぶん、TVドラマの脚本家としてはすごく有能なんでしょうけど。

投稿: Johnny-T | 2008/10/14 23:46

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