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2008/12/02

野田昌宏『レモン月夜の宇宙船』

『SF研究家、翻訳家、作家として活躍し愛された野田昌宏。その作家活動の第一歩となった作品を表題とした第一短編集を大幅増補、書籍初収録短編一編と初期の傑作エッセイの数々を加えて贈る。生涯の名台詞となる「SFってなァ、結局のところ絵だねェ」が誕生したエッセイ、生涯の愛称となった「宇宙軍大元帥」を初めて名乗った小説風記事も収録した。詩情に満ちた名品ぞろいである』

 今年6月に亡くなった偉大なSFファン、野田昌宏宇宙軍大元帥のエッセイ風小説やエッセイがたっぷり詰まった短編集。
 これでやっと噂に聞くのみだった、「宇宙軍大元帥」という愛称がはじめて登場した書いたパロディ小説風エッセイ「キャプテンたずねて三光年」や、あの名台詞「SFってなァ、結局のところ絵だねェ」の初出であるエッセイ(?)「お墓に青い花を」をやっと自分の目で読むことができましたよ。
 どの作品も大元帥のSF愛に満ち溢れていて、いわゆる野田節が思う存分に堪能できます。


 SF読みとして、コレクターとして、「あるある!」と肯くところが実に多いのですが、特にこれ(↓)には「ああ、大元帥も仲間なんだ!」とね、すごくうれしくなってしまいましたよ。

あこがれの神保町。こいつばかりは東京育ちの人にはわかるまい。可哀想に田舎の青年たちは、東京の神保町にいけばどんな本でもたちどころに手に入ると固く信じて疑わないのだ。
(中略)
とにかく私は神保町に失望した。

(「コレクター無惨!」)

 分かります!よく分かります!ぼくら田舎者にとってあそこの名前はガンダーラと同義語だったよ!そこに行けばどんな本も揃うと思ってたよ!
 熾烈な競争が発生するランクマーの<神々の大路>だなんて考えもしなかったんだ。

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