水無神知宏『此よりは荒野』
『19世紀末、アメリカ西部。近隣の村とともに家を襲われ、母と妹を亡くしたアラン・グリーンウッド。彼を助けた少女は言った。襲撃者は「不死者秘儀団(G∴N∴)」だと。炎に包まれる家を前に、アランは復讐を誓う。――それから3年。保安官の叔父のもと、キングスウェイ市で保安官補となっていたアランは、かつての少女――「屍人殺しのステラ」の二つ名で呼ばれる凄腕の拳銃使いと再会する。その間に埋められぬ力の差を感じ、自嘲するアラン。そんな折、街が人狼に襲撃され……。いま、ふたりの復讐劇が幕を開ける!! 』
モンスターが暴れまわる異界と化した魔界西部。食屍鬼に家族を奪われた少年が復讐のため銃を取る!
未熟な少年アランが、思わぬ運命の変転の中で、一歩ずつ足掻きながら成長していく姿をしっかりと描き出しています。さすがは「装甲戦闘猟兵の哀歌」の水無神知宏。
残酷なほどに容赦のない話ですが、読後感は爽快。最後の一文がじつにいい。
しかし、これ読んでるとテラガンやりたくなりますね。何しろPC4人がUSマーシャルにガンスリンガー(バウンティハンター?)、ダークハーフかイモータルを入れたサルーンガールとボーイズ&ガールズ。パーティバランスはバッチリだ。
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