ゲームブック『サムライ・ソード』
『日本の戦国時代のようでいて、まったくそうではない「蜂漫国」を舞台に、若きサムライ四根今直は、闇将軍鋳切(イキル)から名刀を取り戻す使命を受けて旅たつ。旅の最後に待ち受けるのは、これぞあの伝説の《八界相剋戦》!八人の召喚闘獣たちを仲間に加えて、挑むのだ! はちゃめちゃサムライ・アドベンチャーここに開幕!』
萌えFFシリーズ第三弾。今回の犠牲者は『サムライの剣』。あの印象的な表紙のトンチキジャポネスクゲームブックが女の子大増量で復活だ。
前二作(「デストラップ・ダンジョン」と「ハウス・オブ・ヘル」)は絶賛バックれ中ですが、とりあえずこいつだけはプレイしてみました。どっちみち、コアの部分は同じなんだからプレイ感は変わらないだろうと思っていましたが、それが大間違い。すげぇ大事な部分に変更がかかっていて、すごい違和感ですよ。つまり固有名詞の大幅変更。
こいつはダメだ。萌え化とか女体かとかビキニアーマーとかセーラー服とかなら笑って受け入れもできるけど、「蜂漫国」だの「馳皮奇兵」だのは生理的に受けつけん!
<変更の例>
闇将軍イキル→闇将軍鋳切
長谷川喜平→馳皮奇兵
八幡国→蜂漫国
今市→紺壱
貞信公(ていしんこう)→津絵鎮公(つえちんこう)
余呂銀斎(よろぎんさい)→鎧銀星(よろいぎんせい)
鬼軽城(おにかるじょう)→御仁駆城
河童→喝破
きみ(主人公)→四根今直(しねいますぐ)
……ヤンキーの当て字でもあるまいに、自然に日本語に出来るところまでアレンジする必要はないんだよ。わざわざ新免武蔵にまで手を入れやがって。
日本語的にありえない漢字の当て方になったせいで、旧版の「こんな日本があるかー!」「おちつけ、これはタイタン世界の八幡国だ!」という微妙なトンチキ異世界感が弱まって、居心地の悪さだけが残る感じです。松坂健(旧版の翻訳者)は偉大であったよ。
榛名まおのイラストは結構好きです。パラグラフ304の騎士団はかわいいし、185の巫女さんはエローイ。
余呂銀斎まで女の子になってるのには笑いましたが。
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