アンダーワールド ビギンズ
「アンダーワールド」「アンダーワールド エボリューション」の数百年前に起きたすべての始まりとなった事件。ライカンの始祖ルシアンとヴァンパイア姫ソーニャの禁断の恋。
一作目のずっと過去の話なので前二作を知らなくてもまったく問題はありませんが、登場人物やアイテム・事件が未来の出来事と密接にリンクしているので前の(未来の)話を知っていたほうがより楽しめると思います。
正直、床抜きのシーン以外ほとんど覚えてないから、映画を見に行く前に見直しておけばよかったなとちょっと後悔。
前の二作で出た情報と矛盾が起きないように丁寧にシナリオを練っています。ただ、それだけに一作目ですでに語られていた情報から一歩も踏み出ていないのが残念。設定資料をそのまま映像化したような印象。
中世ヨーロッパを舞台にした吸血鬼と人狼のロマンスというたいへんトンチキ分の高いファンタジーだと言うのに、トンチキ性の高いガジェットが登場しないのも残念。予告編に出てくる剣から手裏剣が飛び出すギミックなんて冒頭5分で出ておしまいですよ。バリスタもあまり活躍しなかったし、城にも歯車ギミック無いんだぜ。謎の隠し扉とか謎のつり天井とか謎の時計塔とか必須だろう?肩の力抜けよ、そんなに真面目にならなくてもいいんだぜ?
光無き夜の世界にきらめく剣光はビジュアル的にはたいへん格好良かったのですが、視聴者の目にはあまり優しくないよ。ほとんどのシーンが夜か室内の上に、登場人物がみんな黒い服を着ているせいですごく観難い。その上カメラワークがあっちいったりこっちいったり被写体に寄り過ぎたりしていて酔いそうになります。エイリアンVSプレデターの戦闘シーンみたいな感じ。アレはよろしくない。
徹頭徹尾ステキな小者ムーブを見せてくれるタニスがお気に入りキャラクター。ラスト前まで気がつかなかったけど、こいつ前作の歴史家の人なのね。
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