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2009/05/18

紅玉いづき『雪蟷螂』

『涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を――。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれる。果たして、山脈の地に平和は訪れるのか。そして、極寒の地に舞う恋の行方は…。『ミミズクと夜の王』『MAMA』に続く“人喰い物語”最終譚』

狂うことが、恋なのだ。

 真っ白い雪の世界を彩る鮮やかな赤が印象的でした。痛いほどに苛烈な、雪蟷螂の恋。
 強い想いの物語。

生命の色は極彩である。
雪国の女は古く、激情を持っている。
剣の舞は千変万化。
その血は炎。
果実よりも赤い唇は、舌なめずりがよく似合う。
それは愛した男を喰らうという激情の一族。
人々は彼女ら蛮族を蔑み、畏怖した。

――曰く、雪蟷螂。

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