今日の読了本『さむらいの刀はどうして折れない?――数の世界を楽しむ』
・アンナ・チェラゾーリ『さむらいの刀はどうして折れない?――数の世界を楽しむ』
9歳の男の子と元数学教師のお爺ちゃんが何気ない日常の中に潜む『数学』についてあれこれ話すのを読みながら『数学』的思考について学んでいける、読みやすくて分かりやすい数学の入門本です。計算式はほとんどなし。簡単かつ具体的な例を示しながら『数学的な考え方』を示してくれるので数学アレルギーの人でも安心。
トトカルチョの話題からは『累乗』について、日本の刀がどうして堅いのかと言う話から『指数』を、カードの並べ方からは『順列』『組み合わせ』を学ぶことが出来ます。そのほかにも論理的思考や統計の話についても日常に関わるテーマと結びついた具体的な解説がなされています。
元々が(イタリアの)小学生対象の本なので、数学につまずき気味の文系中高生に読ませるとよいかも。数学知識が錆付いた大人がおさらいするのにも最適。児童書を読むのに抵抗がないのならだけど。
統計の公式があるんだ。38500人を調査すれば、その人たちから出た結果が国民全体を調べた数値と一致することが、95%まで確実なんだよ。これはスイスでも中国でも同じなんだ。38500という数字は、調べる国の人口には関係がないんだよ。
・成田良悟『世界の中心、針山さん』
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