竹本泉『あかねこの悪魔』1巻
聖林檎楽園学園第2図書館で繰り広げられる小さな大冒険!
妙な本が好きな少女・山嶺茜子と、変な本が好きな少年・辻島透、そしてなんだか変な一匹の赤猫。二人と一匹が、物語の「つじつま」を食い荒らす「紙魚」たちを捕まえるため本の世界に入り込んで走り回る。小説の世界に入り込んでドタバタというのはファンタジーの王道ですが、竹本泉が料理するとこうなるのか。
メインキャラクターの3人が3人ともアグレッシブな性格というのは、竹本マンガとしてはずいぶんと珍しい気がしますね。
(『征服王コロンブス殺人事件』に入り込んでの捜査中)
「このへん怪しいぞ」
「え?なんで?」
「まだアメリカに行きついてないのにジャガイモやらトウモロコシやらあるのは変だろう」
「へー?」
「いや。これはミステリーだからトリック以外のつじつまはかなりいいかげんでも許容される」
「なんだそれ」
「わりとそうよねミステリーって」
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