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2010/08/13

今日の読了本『フィンランド上空の戦闘機』

・エイノ・アンテロ・ルーッカネン『フィンランド上空の戦闘機』

『神出鬼没
 白夜の静寂にエンジンを轟かせ、凍てつく冬の夜空を見上げ、かれらは戦った。
 フィンランド空軍の中堅飛行将校として開戦を迎えたルーッカネン中尉は、選りすぐりの戦闘機乗りで編成された独立L戦闘機隊を率い、凍結した湖を基地に極北の森を転戦、思いがけない場所でロシア機を襲った。苛酷な自然のなかで小さな戦闘機部隊を巧みに運用した名指揮官が描く、真冬の森の邀撃戦、北辺の制空戦。そして44年夏、カレリヤ地峡には地を覆うロシア空軍機の大編隊がやって来た』

 フィンランド空軍戦闘機パイロット中最多の出撃回数441回を誇る、フィンランド第三位のエース。戦闘機隊随一の名指揮官エイノ・アンテロ・ルーッカネンの回想録。豊富に掲載された写真資料がうれしい。
 筆者が1パイロットではなく飛行部隊の指揮官ということもあって、空戦自体についてよりも部隊運営のあれこれのために奔走している姿が印象に残ります。雪に埋もれた飛行場を何とか使えるように手を尽くして、雪上用に戦闘機の車輪をそりに換装したり、部隊移動のために飛行場の候補地を探しに行ったり、近所の湖で魚を釣って夕食に一品増やしたり、欠乏している飛行機の部品をどうにかして調達したり。
 何百キロも離れた三つの基地に分かれて戦っている戦隊が、プロペラハブを取り外すためにたった一本しかない工具を使いまわしていたというエピソードには涙を禁じえない。


……あとね、飛行第30戦隊団長、K・E・イランコ中佐の名前を見た瞬間ちょっと吹き出しちまいましたよ。本人はまったく悪くないのだけど、スオミでいらん子なんですもの。ネタ元だったりするのかな?

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