中島諭宇樹『ひまスペ兎! 第2羽 無重力だるまさんがころんだ』(ジャンプSQ.19夏号収録)
ぎゃあ、第二話!?中島諭宇樹の新連載が始まっていて、それもスペーストラッカーものだったとは!ガッデム、完全にノーチェックだった!どうして俺はジャンプSQ.19の創刊号を読まなかったんだ!!
これは恒星間貨物船「いなば1号」のクルーである4人の少女たちがその英知と好奇心の限りをつくして暇や退屈と戦う日々の物語である!!
というわけで、このエピソードはサブタイトルそのままに、最後に残ったスイーツをめぐって4人の女の子が無重力「だるまさんがころんだ」で競い合うというお話です。ただそれだけ。ですが実に内容の濃いSFでした。
<だるまさんがころんだ無重力版追加ルール>
・その1
オニが振り返っている間プレイヤーは体を動かしてはならないが、慣性によって動く分はよしとする(ただしその間オニに触れてもノーカウント)
・その2
オニが振り返っていられるのは10秒間まで(プレイヤーが慣性でどこまでも流されていかないように)
・その3
プレイヤーがオニにタッチできれば+1点で離れて仕切りなおし。動いているところを見つかれば-1点でオニと交代。
・その4
オニは中空に張られた支持棒をつかんでいなくてはならない。またプレイヤーはその棒をつかんで移動してはならない。
無重力と慣性の法則というネタを十二分に生かしたテクニカルな攻防を物理に疎い読者にもわかりやすいビジュアルで描く!
もともとこの作者のファンではありましたが、しばらく見ない間にさらにわし好みの男になりおった。次回の暇潰しが楽しみですよ。
漫画本編のあとに1ページの科学コラムが掲載されていて、そのタイトルが「銀河暇潰しガイド(英文タイトル:The Time killer's Guide to the Galaxy)」でもういっちょニヤリ。
あとね、ビビちゃんがあまりに良い子なので数学的劣情を抑えきれない。
| 固定リンク
コメント