猪原賽&横島一『伴天連XX(バテレンダブルエックス)』一巻
『百鬼夜行の江戸の夜をそぞろ歩くは奇奇怪怪
勇猛無比なる侍一人
神出鬼没か異人が一人
驚天動地 空前絶後
妖怪変化に乾坤一擲
奇想天外 和洋折衷時代劇 いざ いざ 開幕――!!』
ファミ通コミッククリアにて(ぼくには)大好評連載中の新感覚大江戸クトゥルー時代劇。いつの間にやら単行本が発売してましたよ。というわけでチェイムバーズの『黄衣の王』といっしょに購入。クトゥルフつながりといえなくもないけど、なにこのテンションの落差。
江戸の町に潜む怪異の影に、異形の「腕」持つサムライ・獅子緒が立ち向かう。
第一話を読んだときには、クトゥルーと時代劇という出オチにしかならない組み合わせをどう展開するのかとハラハラしていましたが、話が進むにつれて少年漫画としてのよい盛り上がりを見せてくれます。叩きつけられる強烈なインパクトとそれだけに頼らないストーリー展開、さすがは『悪徒-ACT-』のコンビです。
最初は江戸時代とクトゥルー神話の組み合わせについては言いたいことがいろいろあったのですが……もう全部許す。この熱さの前には許さざるを得ない!このままじゃんじゃんフカしていってください。ぼくは応援する!
あと、“無貌の神”平賀源ナイには声出して笑った。確かにあの神様の偽名のセンスだー(腹を抱えて転げまわりながら)
どうでもいいけど、このマンガ『天下繚乱TRPG』との噛みのよさが尋常じゃありませんね。2巻登場の葛飾北斎先生で基本4クラスが全部そろうし。発表時期的にただの偶然なのだろうけど。
獅子緒は青龍・剣客・エレメンタラーかしら?
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