1本の木があればトランポリンなんていらない事を発見したロシア人の青年
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ネタ元:STAR LIGHT PARADEさん
ルカヤルビ地区での空戦中、ある少尉の乗ったモラン・ソルニエMS406が炎上墜落した。かれは高度800メートルで脱出、しかし落下傘にはたくさんの裂目ができていた。落下傘の傘体は潰れ、少尉の頭上で「ローマ花火」のようにはためいていただけだった。かれは石のように森の梢の中に消えていった。
かれの降下を目撃した戦闘機乗りは基地に戻って、この悲劇を報告し、犠牲になった戦友を悼んだ。2,3時間後、電話のベルが鳴った。陸軍の前哨基地から、戦隊長に帰隊が遅れている操縦者を基地に送り返すから、車を回してくれないかという報せだった。
わたしの飛行団の指揮官の弟であるマグヌッソン少佐は少々薄気味悪く思い、「幽霊」ではないかとさえ思ったが、車を回すと約束した。
基地に帰ってきた件の操縦者は、ロケットのように落ちてきたかれの傘体が、いったいどういう風にして背の高い樅の木の上枝に引っ掛かったのかを説明した。その木は下にたわんで、かれの落下速度を減殺し、地上から2メートルのところで完全に止めた。次の瞬間、たわんでいた枝は、まるでパチンコのように、かれを木の天辺まで、十数メートルも打ち上げた。そこでかれは木の幹と枝に まり、自分で落下傘を外し、手足を使って五体無事で降りてきたのだ。
栗鼠のように地上へと降りてきたかれの語るところによれば、なんといっても、木から降りてくるのが、やっぱり、いちばん怖かったそうだ!
(イルマリ・ユーティライネン『フィンランド空軍戦闘機隊』より)
ちょうどこの場面を読んだばかりでしたよ。
ここまで曲げても折れないとは、木の弾力すごいな。これなら確かに800メートルからの衝撃を受け止められ……る?
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