峰守ひろかず『ほうかご百物語9』
『妖怪たちを一掃する祭り『大祓(おおはらえ)』を何とか乗り切った僕たち美術部+@。『化皮衣(ばけのかわごろも)』の代償に家を失ってしまった僕は、ピュア可愛い妖怪少女のイタチさんと一つ屋根の下で暮らすことに!
イタチさんに朝起こしてもらったり、一緒に料理をしたり……家での時間はドキドキの連続。学校生活にも平穏が戻ってきて、僕たちは絵を描いたり妖怪対処をしたり、これまでと変わらない放課後を過ごしていた。だけどそんな中、イタチさんの体にある異変が起こっていて……?
いなくならないで、イタチさん!!イタチさんと僕の放課後不思議物語、ついにクライマックスです!!』
美術部&その仲間たちの百物語みたいな放課後もついに終了。文句なしのハッピーエンドでした。懸念だった生徒会長の問題も解決したしな。
丁寧に展開された無駄のない構成で一巻から続いてきた様々をきれいに収束させる手際はまさにお見事。これまでの9巻お疲れ様でした&ありがとう。最後までイタチさんはかわいかったよ。
さて、最終巻だからといって遠慮なし。今回もいろいろ着替えます。女の子が着飾るのはすばらしいことだ!
猫耳、犬耳ウェイトレスだと!?ありがとう!
一年生ーズは下着姿もご披露。無論イラストあり。ありがとう!本当にありがとう!
さらに、さらにさらに、ついにきたぜの水着回!おお!おお!すばらしきかな!!
もちろん新たな妖怪も多数登場。ぬらりひょんて本来はそういうものだったのか。まったく知らなかったよ。
最後までにぎやかだった彼らの放課後。みんながいつまでも幸せでありますように。
「どうしよう。幸せだ」
「あたしもだよ」
実はぼくもだよ。本当にありがとう。心から楽しませてもらいました。
……いいや、俺たちの放課後はまだ終わらない!
最終巻となる短編集第10巻は一月発売。書下ろしを含めた5編が収録。刮目して待て!
ああ、そうそう。一ついい忘れてた。
「お前はそんな男じゃなかった」(C)経島先輩
……お前はちょっと自分に正直になりすぎだ天狗男。後ろ髪爆発しろ。
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コメント
楽しんでいただけたのなら何よりです。ありがとうございました! 良き青空を!
>今回もいろいろ着替えます
面倒なことが片付いたあとにはファンディスクが出るのはお約束です。
「ウエイトレスになる必然性がいくらなんでも少ないので、イタチさんが消えたくない理由として『二学期の文化祭を楽しみにしている』という設定を付けてはどうか」と意見してくださった編集さんには足を向けて寝られません。
>ぬらりひょんて本来はそういうものだったのか
作中では省きましたが、あの頭の大きい妖怪総大将が「ぬらりひょん」の名前で描かれている資料も少なからず存在します。海坊主系と総大将系のどちらが先だったかはまだ不明ですし、それぞれ独立しており関連していない可能性もあります。さらには「ぬらりひょん」がある程度一般的な名称だった可能性も大いにあります。以上、補足でしたー。
要するに現代日本の妖怪像は水木しげる先生が作った、ということですね!(結論)
>「お前はそんな男じゃなかった」
「8巻ラストでいろいろ吹っ切ったら心が楽になりました。今からデートなので失礼します」と本人は語っております。余談ですが今回の彼の振る舞いに際しては、セレナリアのマタイオス閣下を参考にしたとかしないとか。
>丁寧に展開された無駄のない構成で一巻から続いてきた様々をきれいに収束させる手際
あ、ありがとうございます(そういうふうに誉めていただいたことがあんまりないので恐縮しております)
投稿: 峰守 | 2010/11/11 19:57
>「ウエイトレスになる必然性(中略)」と意見してくださった編集さんには足を向けて寝られません。
ありがとう!ありがとう編集さん!ウェイトレスばんざーい!執事もばんざーい!
>>「お前はそんな男じゃなかった」
>セレナリアのマタイオス閣下
……閣下は……閣下ならまあ仕方がない!
投稿: Johnny-T | 2010/11/21 23:47