今日の読了本『世界の駄っ作機5』
・岡部ださく『世界の駄っ作機5』
珍作、奇作、今回もステキな駄っ作飛行機のオンパレード。飛行機にたいする愛にあふれたユーモラスなツッコミも相変わらずの岡部調。
今回の一押し機体は、イタリア軍のCANSA FC20。偵察機として設計された機体を攻撃機に改造して無理やり重武装を施したらえらいことになったステキ飛行機。ガラス張りの機首の下に大口径の機関砲を設置したら発射のたびにガラスが割れまくったとか、爆撃機B-24を迎撃するために飛び立ったけど速度も上昇力も足りなくて追いつけなかった(ドンガメの爆撃機にだぜ!)とか、愉快なエピソードが満載。
書き下ろしとして収録された1920~30年代のアメリカの民間機3機種が――もちろんこの本で紹介されるんだから失敗作には決まっているんですが――それぞれに挑戦心と空への憧れを感じさせる機体で、“これ”をやれてしまう土壌があるから現在のスペースシップ・ワンにもつながったんだろうなと感じました。
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