模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG
・「ビギニングガンダム、ぼくのガンプラだ!」
なんとすばらしいプラモデル制作意欲増進アニメーション!
丁寧に作られた現代版『プラモ狂四郎』。一人の少年がモデラーとして男坂を上っていくさまを熱く描くガンプラアニメ!1話あたり十五分の短編で3話という短い物語ですが、その短いエピソードの中身がとてつもなく濃い!ストーリーにせよ登場するガンプラの選択にしても丁寧によく練られたものです。
ぼく自身、最初は「今時プラモ狂四郎かよwww」と笑っていたのですが、いきつけの(卓上ゲームも扱っている)模型屋で流されていた第1話を見て改心。以来、全話収録されたDVDの発売を心待ちにしておりました。
これはみなに薦めねばならぬものだ!と来宅した友人たちにも見せてみたところ、彼らも最初は茶化しながら見ていたのが、だんだんと話に引き込まれ、初回視聴後即2週目視聴に突入するというわかりやすい高評価を与えてくれました。
あと、ベアッガイ大人気。可愛いからな!あの動作とか効果音とかやばいよね。
ガンプラが好きな人、かつて好きだった人にはぜひ見てほしい!
・「パチリというまではめないからっ!」
戦闘アニメのクオリティが非常に高い。というか、コンセプトが丁寧。ロボットバトルではなくガンプラバトルであることを意識したつくりになっています。きちんとはめ込まれていなかったパーツがダメージを受けて分解してしまったり、ライバルの一人が「三個買いしてフィンファンネルを全部可動するようにしたんだ!」と叫んでみたり、あるいは武装強化のために貼り付けたパテの重量が戦闘の決め手になったり。まさに現代版『プラモ狂四郎』。
脇役として登場するガンプラたちもさまざまな意味でリアリティのある機体ばかり。あるものは己の妄想力のすべてをかけて武装をデザインし、あるものはその機体を芸術品のレベルまで磨き上げ、そしてあるものは……
……1/144ザクレロを作り上げる。
強いて残念なところをあげるなら、ラストエピソードのビギニング30へのパワーアップが(製作はハル自身の手によるものとはいえ)他者のアイデアによるものであり、純粋にハル自身の作品とはいえないことかな。
その製作の描写で彼のモデラー力(ちから)が大いに進歩していることを示しているだけに、そしてその直前にタッツン師父から改造の(そして妄想の)手ほどきも受けているだけに、ちょっと惜しいなぁと感じました。あれはハル自身の夢(≒妄想)の結晶であってほしかったな。
・「だから……一緒につくろうよ、ガンプラ!」
そうそう、結局作中では展開しなかったけれど、ボリス・シャウアーのガンプラ愛の深さからして、あのフォーエバーガンダムの装甲は除装しノーマルガンダムモードへの移行ができると思われる。いや、間違いなくできる!あいつがそれをしないわけがない!
あと、ノリノリでシャアプレイをするシャウアー役の浪川大輔さんが、同時進行の『ユニコーン』でリディ役として似非シャア(中の人:池田秀一)にボコられているかと思うと笑みがとまらない。
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