今日の読了本『角川つばさ文庫版 キノの旅(1) the Beautiful World』『大反撃一式砲戦車隊』
・時雨沢 恵一『角川つばさ文庫版 キノの旅(1) the Beautiful World』
電撃文庫版の『キノの旅』から「コロシアム」を抜いて書き下ろしの短編を入れたちょっと再編集版。
「小学中級から」レーティングの割には本編の毒はそのままで、文体もいじらずに漢字に振り仮名を振っただけというロックンロールっぷり。収録されている最後の話も電撃文庫版のまま「平和な国」というあたりのチョイスがもうね、実に素晴らしい後味の悪さ。
書き下ろしの「偉人の国」はちょっといい話。
久しぶりに読んで驚いたのだけど、そういえばキノはきれいな毛布に包まって「しあわせー」とつぶやくような可愛いところがありおりはべりいまそかり。
・陰山琢磨『大反撃一式砲戦車隊』
対戦車戦闘能力だけを極限まで追求した、チハたん(バンジャーイ!)に88ミリ高射砲を積み込んだ魔改造戦車がM4戦車をばったばったと打ち倒す架空戦記。バランスの取れた歴史改変で素直に楽しめました。
大型の大砲を進行方向と逆向きに設置するという設定に聞き覚えがあるなぁと思ったら、これ(8/21)か。なるほど、舞台がサイパンということにはこんなに重要な意味があったのか。
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