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2012/01/26

今日の読了本『アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う (英国パラソル奇譚)』

・ゲイル・キャリガー『アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う (英国パラソル奇譚)』
『異界族と共存する19世紀の英国。人狼団の長マコン卿は、妊娠が発覚した妻アレクシアを放逐した。人狼に繁殖能力はないからだ。不貞行為の濡れ衣をかけられたアレクシアは、男装の発明家ルフォーと旅に出た。だがイタリアを目指す一行を吸血鬼が襲う! 一方、ロンドンではアケルダマ卿が姿を消し、マコン卿の副官ライオールが謎を追って奮闘していた――歴史情緒とユーモアで贅沢に飾られた懐古冒険スチームパンク第三弾』

 妊娠が発覚したアレクシアが夫であるマコン卿に不貞を疑われ放逐されるという壮絶な前巻ラストからの続き。
 だもので、ヨーロッパに旅行と聞いたときはてっきり傷心旅行かと思ってましたよ。しかし、さすがのアレクシア、もうちょっとだけ攻撃的な出発でした。
……元気すぎる妊婦が「チビ迷惑」とともにヨーロッパに旅立ったころ、傷心のマコン卿は飲んだくれていた。ライオール教授に多大な迷惑をかけながら。

 そう、夫婦喧嘩に巻き込まれたタンステル夫妻の周りの人たちはいつものように大迷惑を被っております。
 ウールジー人狼団のベータ(副官)であるところのライオール教授は、いつも以上にマコン卿の仕事を押し付けられて大変な上に、酔っ払いマコン卿に大事なコレクションありえない方法で台無しにされて大ショック。
 今回は出番が少なかったアケルダマ卿ですが、だからといって何もなしで終わるわけがなく、終盤にものすごい見せ場あり。彼がこうなって、そっちの彼はそうなって。
 あの人がああなった時点で予感はありましたが……今回一番ワリを食ったのはアケルダマ卿だよなぁ。

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