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2012/01/12

今日の読了本『いわゆる天使の文化祭』

・似鳥鶏『いわゆる天使の文化祭』
『夏休みも終わりに近づいた文化祭目前のある日、準備に熱の入る生徒たちが登校すると、目つきの悪いピンクのペンギンとも天使ともつかないイラストが描かれた貼り紙が目に飛び込んできた。別館中に貼られた、部活にちなんだ様々な怡好の“天使”を不思議に思いつつも、手の込んだ悪戯かと気を抜いていると――。波瀾万丈で事件に満ちた、コミカルな学園ミステリ・シリーズ第四弾』

 青春ミステリ第4弾。文化祭直前の学校にばら撒かれた謎の「天使」のイラストに込められた想いとは?
 今回はダブル主人公によるザッピング展開。双方の視点がリンクすることで少しずつ「天使」の謎が明らかになっていく様が気持ちいい。最後の大トリックにはすっかりだまされてしまいました。まさに構成の妙。

「いくらなんでも、そこまで手の込んだのは」
私は言いかけてやめた。実際、あの事件に関しては<迷子>のやり口はかなり手が込んでいるのだ。「……ていうかよくそんなの、すぐ思いつきますね」
「いや、まあ、似たような経験がけっこうあって」葉山さんはなぜか口ごもり、ぼそぼそと言った。「普通はないと思うんだけどなぁ」

 「名」ではないけれど、筋金入りの探偵役として情報収集にいそしむ主人公、葉山君。そんな彼の「動機」も明らかに。
……そうじゃないかと思っていたけど、やっぱり感染していたか。

「私が半分、背負ってあげる。もし駄目だったら、一緒に落ちこもう」

 あと、今回も葉山くん柳瀬さんの微妙な関係がちょっと進展。というかおめでとう柳瀬さん。
……だが、意外な伏兵、翠ちゃんが頬を赤らめながら葉山君を見ているぞ。大丈夫か柳瀬さん。敵は色々な意味で強力だ、具体的に言うと女装葉山君をみて頬を赤らめるくらい強力だ!

<ネタバレ>
・しかし、二つの事件が別物だってところまでは自力でたどり着いていたのにその先に思考を進められなかったのが悔しい。あれだけ「模倣犯」というキーワードが提示されて、大きなヒントが出ていたというのに、時系列まで思い至らなかったとは。くやしいなぁ。

一年後の葉山君は「織部さんのほうは~」と言えるくらいに嗅覚が発達してきたわけですが、さて自分自身についてはどうなっているのかしら?柳瀬さんのがんばりは実を結んだのか?ああ、気になるなぁ一年後編!読みたいなぁ一年後編!
</ネタバレ>

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