福島大学演劇研究会平成23年度卒業公演『幕末アリス』
兎追いしかの山、深追いしすぎて山の中
迷いこんだは不思議の国
打ち首大好き女王様に、猫はニヤニヤ薄ら笑い
訪れたるは日本男児。幕末明治を生き抜いた曲芸師
名を高野広八という
侍に憧れた芸人である
『この不思議の国、今一度、洗濯致し申し候!』
幕末から明治にかけて活躍した芸人、高野広八。日本初の海外巡業を行った芸人一座の後見人であったこの男が、なぜか『不思議の国のアリス』の世界に迷い込んだ!?予測不能のクロスオーバー!にぎやかで騒々しいマッド・ティーパーティーのような楽しい舞台でした。
高野広八と『不思議の国のアリス』。同時代であるということ以外に共通点のないこの二つが、『ビクトリア女王』を軸にリンクしているという真相には驚かされました。
ただ、言われてなるほどと納得するものの、それならそのあたりの海外巡業をした話をもうちょっとあからさまにアピールしていてもよかったんじゃないかな。ちょっと唐突に感じられてしまったのが惜しいところ。
さて、次回の公演はどのあたりからネタを持ってくるのか、今から楽しみです。
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