竹本泉『ながるるるるるこ』
『広い広い宇宙の中で、幼いころに両親とはぐれてしまった少女るるるこ。
宇宙征服を狙うトカゲ星人サールスや、知性にあふれたネズミ星人やその他色々な星や宇宙船を流れ流れて、るるること飼い猫ふーナは宇宙中を駆け回る!
なんだかんだでどこでも可愛がられるるるるこは、果たして地球へと帰ることができるのか!?』
サールス巣の父に栄光あれ!
泉ワールド全開の竹本SF。未来である、宇宙である、スペオペである。
宇宙を放浪しながら地球を目指すちっちゃな女の子サウスイースト・るるるこ・S(サウダ)と、彼女を取り巻く様々な宇宙人たちの繰り広げる波乱万丈のの物語。いわば萌えデュマレスト。
るるるこがかわいいだけじゃなく、様々な生態と精神性を持つ異星人たちの描写もすばらしい。集団知性を持つネズミの司書先生(群れがばらばらになると知性も減少する)や、物語が大好きな光る巨人の先生に、態度は尊大だけどどこか憎めないトカゲ人サールス(猫が好き)。さりげなく、でもしっかりと演出されるそれぞれが持つ独特の文化。良質のSF分が補給できます。
この物語の唯一つの難点は全一巻だということ。るるるこの冒険にも独特の宇宙人たちにももっと触れていたかった。
| 固定リンク
コメント
買ってきました。
教えてくれてありがとうございます。
るるるこが可愛い。
司書先生が可愛い。
司書先生のビーズ入りぬいぐるみとか出ないかなー。
5匹くらい買って皿に載せて飾ったら癒されそう。
投稿: マスダ | 2012/04/07 00:07
や、楽しんでいただけたのならよかった。紹介したかいがあったというものです。
>るるるこが可愛い。
>司書先生が可愛い。
そうでしょう。そうでしょう!
>司書先生のビーズ入りぬいぐるみとか出ないかなー。
>5匹くらい買って皿に載せて飾ったら癒されそう。
なにそれ超欲しい。
投稿: Johnny-T | 2012/04/14 22:41