今日の読了本『かつらをかぶった雀蜂』
・ルイス・キャロル、マーチン・ガードナー『かつらをかぶった雀蜂』
『鏡の国のアリス』の初期原稿には存在したが、挿絵を担当したジョン・テニエルの提案により正式発売版では削除されたパート『かつらをかぶった雀蜂』のほか、このパートに関するマーチン・ガードナーの解説、ルイス・キャロルの未発表スケッチなどが収録された一冊。キャロルのファンにはお勧め。
『かつらをかぶった雀蜂』は本来「白の騎士」と「女王アリス」の間に挿入されるはずだったシーン。アリスと雀蜂の老人との対話を描きます。これ一本を単独で読むと悪くない会話劇なのですが、『鏡の国』本編にこれが入ってくると、他の章とノリが違いすぎてすわりが悪いですね。
「ああ、わが老骨の身よ!わが老骨の身よ!」
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