ジョン・カーター
カオール!
というわけで、見てきましたよ、『火星のプリンセス』。
いやもう、目に付く広告記事などがちょっと心配になるような書き方しかしないものだから、色々不安を抱えながら劇場に足を運んだわけです。
しかしながら、結論から言うと、恐れていたような原作レイプ映画じゃありませんでした。しっかりと、面白かったですよ。よかった。本当によかった。
乱暴に言うと、武部本一郎(創元推理文庫)ではなく山本貴嗣(冒険ファンタジー名作選)が挿絵を担当している感じ。そうだ、公式コミカライズを山本貴嗣に描いてもらおうぜ。
食い詰め退役南軍大尉の体験談『快男児、火星で大暴れす』を、その甥っ子が物語るという大筋は原作のまま。おおむね撃ったり殴ったりジャンプしたりの大暴れ映画。
大きいのから小さいのまで現代向けアレンジは色々加わっていますが、おおむね許容の範囲内。
ちょっと気になっていたカーターが妻子を失った設定も、本筋の邪魔になるほどには出しゃばらず、彼の人格を見せるスパイスとして機能。
しかしながらデジャー・ソリスがフランク・フラゼッタ系の女戦士になってしまったことだけはかなりの残念ポイントでありました。彼女には武部本一郎でいて欲しかった。
原作でさらっと流していた部分をうまく拾ってきたラストのアレンジはそう来たかと感心。なるほど、そのために「イサス」のネタを持ってきたのか。やるな監督。
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