裏切りのサーカス
『寒い国から帰ってきたスパイ』などで知られるル・カレの小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の映画化。
東西冷戦下、イギリスとソ連のスパイ戦争を描いたエスピオナージ。英国情報部(サーカス)に潜り込んだソ連の内通者「もぐら」。機関の幹部5人のうちの誰が「もぐら」なのかを探るために一度は引退したはずの男が再び立ち上がる。
血も涙も爽快感もない非情なスパイの世界を淡々と落ち着いたトーンで描きます。派手さはありませんが……というか全編猛烈に地味ですが、どのシーンも情報量満載なので、一瞬たりとも目が離せない。文句なしに面白かった。
政争に負けて引退した老スパイ、スマイリー役のゲイリー・オールドマンの静かだけれど圧力のある演技が印象的でした。
原作は未読なのですが、いい機会だから読んでみよう。以前から書店でタイトルを目にするたびに気になってはいたんですよね。
サーカスの面々がクリスマスパーティーでソ連国歌を歌っているシーンが好き。
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