中島諭宇樹『ひまスペ兎!~宇宙で暇潰しをする兎たち~』
宇宙――
そこは最後のフロンティア!!
遙か未来
星々の海に漕ぎ出した人類は
そこを第二の故郷とせんと
果敢な挑戦を繰り返していた
だが、そこには幾多の危難と未知との遭遇……そして
想像を絶する暇と退屈が待ち受けていたのである!!
(自動化の進んだ長期の宇宙旅行は食う寝る以外にあまりやることがないのだ!!)
先日までジャンプSQ.19誌で連載されていたゆるふわハードSFコミック、恒星間貨物船「いなば1号」のクルーである4人の少女たちがその英知と好奇心の限りをつくして暇や退屈と戦う日々の物語がついに単行本化だ。
もちろん科学コラム「銀河暇潰しガイド(英文タイトル:The Time killer's Guide to the Galaxy)」も完全収録。
コリオリ枕投げに、無重力だるまさんが転んだ、超☆高軌道スカイダイビングに、無重力雪合戦。しっかりとした考証に基づく内容を、それと意識させないわかりやすいビジュアルで軽妙にユーモラスに描きます。
肩肘はらずに読める良質のSF漫画を読みたい人はまずコレを読め!面白いぞ!!
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コメント
まったくもって良質のスペースオペラであります。事件らしい事件を起こさずに、ひたすら宇宙という彼女たちの日常を描くだけに徹しているがゆえに、ひとつひとつの小ネタを科学的な解説も含めて細かく描写できているのが、良いですね。
第2話の無重力だるまさんがころんだには、私もネタ出しで協力させていただいております。
投稿: 銅大 | 2012/10/08 18:03
ただの暇つぶしがそれだけでドラマになるというのは目からウロコでした。
あとがきでアカガネさんの名前を見た時は、驚くと同時に納得しました。なるほど、それであのようにテクニカルなゲームルールなのかと。
投稿: Johnny-T | 2012/10/15 23:06