今年の本と今日の読了本『ラヴクラフト全集5』
ゲイル・キャリガーの『アレクシア女史~(英国パラソル奇譚)』とスコット・ウエスターフェルドの『リヴァイアサン』三部作の2大スチームパンクシリーズが無事完結。我々の世界とほんのちょっとだけずれた歴史をたどった世界の物語。どちらのシリーズも面白かったです。アレクシアは近々前日譚シリーズが始まるというので、こちらも楽しみ。
『未来少年コナン』の原作である『残された人びと』を初めて読んだのだけれど……あれはすごい原作レイプアニメだったんだなぁ。
ノンフィクション分野では、16世紀末のコンキスタドールが書いた新大陸遠征のハウツー本『未知の戦士とのたたかい』が実に面白かった。戦場で経験を積み実績を上げてきた作者が、その経験の全てをつぎ込んで書き上げた一冊だけに、内容がやたらと具体的なのが面白い。野営の仕方から部隊員の選抜の仕方、現地人との交渉に至るまで、必要な全てが微に入り細に入り解説されています。医薬品などの項目以外は現代でも通用するんじゃないかしら?
マクロな視点から人類史を俯瞰的に眺めるH・G・ウェルズの『世界史概観』は地球レベルの文化の交流、というか情報と技術の伝達がいかにして歴史を作るかという流れが分かりやすい良書。20世紀以降がちょっと駆け足なのが残念だけど。世界史の大まかな流れを掴むのに最適な良書。
○今日の読了本『ラヴクラフト全集5』
・H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集5』
今年最後の読了本。
……一年の締めが「ダニッチ」ってのはなんかイヤだなー。
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