今日の読了本『星継駅擾乱譚外伝 雨ヶ森去来抄』
・希『星継駅擾乱譚外伝 雨ヶ森去来抄』
『何処とも知れぬ地に築かれた、大小無数の駅舎と線路の一大迷宮である『駅』。
そこにはごくごく普通のホームやアーケードから、超巨大な高架路線や闇の地下運河等々、少し異様な施設や場所も存在していて、中でも奇妙な暗がりの森。
『駅』の片隅に残されたその森では、何時でも雨が降っている。
人も通わぬ森のそのまた奥で、ひっそりと灯る赤提灯。
廃線となった森の奥の駅舎を、一体誰が建て改めたものやら、その裏ぶれ酒場にて。独りの妖怪が侘びしく酒を舐めている。来るあてのない誰かを待ち侘びて、今夜も独り、手酌酒の徳利小僧がそこにいる───』
『駅』の外れの酒場で出会った妖怪と旅の青年(と三眼の女と駅員と罐鳴りと案内人)が繰り広げるなんともいえない奇妙な話。雨降る森の不思議な話。
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