エドワード・スミス『紳堂助教授の帝都怪異考』
『時は大正。伝統とモダンが共存する帝都東京。その街を闊歩する青年が一人。若くして帝国大の助教授の肩書を持つ美青年は、博学多才にして超自然的なことにも通じているとか。警察の手に余る事件が彼のもとに持ち込まれることもあるという。そして、彼の傍らにいるのは助手の美少年。その賢さとまっすぐな心を青年はこよなく愛し、常にそばにおいている。これは帝都の巷で起こる不可思議な事件を、助手の少年が記録したものである』
『侵略教師星人ユーマ 』で宇宙人教師によるまったく新しい地球侵略を描いたエドワード・スミスの新作は、薄暗がりの大正時代を舞台にしたホラーミステリ。
勝手に探偵物だと思いこんでいたので、怪異譚よりでちょっと意表をつかれました。
怪異は怪異としてとりあえず“そこにあるもの”と認識した上で、理でもってそれに向かうスタンスがいい。
「おにぎり」の話が好き。
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