伝説の戦車エース、オットー・カリウス・インタビュー(ミリタリー・クラシックスvol.41)
ティーガーやヤークトティーガーの戦車長として150輌の戦車を撃破した伝説の撃墜王にしてタイガー薬局のご隠居さんことオットー・カリウス元中尉。90歳になってなお矍鑠とした古強者へのインタビュー記事が現在発売中の『ミリタリー・クラシックス VOL.41』に掲載されています。
「相手は強大、戦力比から見たら勝利は不可能。もしあなたが士官学校での演習でドイツ軍の戦術を用いたら、おそらく失敗するでしょう」
所属していた重戦車大隊の在り様、独ソ戦車の能力・戦術の対比、シュタイナー将軍をはじめとした上官たちについて、もう一人の戦車エースミハエル・ヴィットマンの死について、あるいはカリウスの戦いを描いた宮崎駿の漫画についても。6ページの記事ですが、内容はたっぷり。
「実はね、私が賞賛されたもの、あるいは私が勲章を受章したような戦いは最も簡単な部類のものなんです。最悪だったのは警戒任務です」
宮崎駿の漫画『泥まみれの虎』でも描かれたエストニアのナルヴァでの4ヶ月に及ぶ警戒任務がいかにつらかったかとか、IS-2やT-34やファイアフライは強敵だったけどやはり最強の敵は制空権を握った爆撃機であるとか、この戦場ではこのように敵を撃破したけれど幸運に恵まれただけで戦術としては不合格であったとか、論理的で控えめな物言いが印象的。きっと現役時代は、ぼくらがドイツ戦車兵といって想像するような鋼鉄のドイツ戦車兵だったんだろうなぁ。
関連:タイガー薬局
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