今日の読了本『WW2イタリア軍用機入門―イタリア空軍を知るための50機の航跡』
・飯山幸伸『WW2イタリア軍用機入門―イタリア空軍を知るための50機の航跡』
第二次世界大戦でカツヤクしたイタリアの軍用飛行機50機について紹介した一冊。
うん、一部には魅力的な機体や、ドラマチックに散っていった素敵失敗機もあるのですが……ドラマもなくただの駄作機として生まれてしまった機体が多くて涙が止まらない。
○失敗した理由
・その1:高出力のエンジンを製造するだけの工業力が無かった。ドイツからのエンジン供給やライセンス生産で高性能の機体を開発できる様になったときには降伏直前だった。
・その2:スペイン内戦に参戦したら、星のめぐりが良くて(悪くて?)旧世代コンセプトの機体で勝ち進んでしまい、次世代の航空機の流れを見誤った。だからって全金属単葉引き込み脚の時代に複葉固定脚の機体を新規開発することは無いだろう!
・その3:試作機制作後にすぐに軍用機としての能力開発に入っていればよかったのに、悠長に速度記録を樹立したりしてあそんでいたら、飛行特性の問題が表面化するのが遅れて、ダメ機体のまま量産。
……おお、イタリー!
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