今日の読了本『巨砲艦――世界各国の戦艦にあらざるもの』
・新見志郎『巨砲艦――世界各国の戦艦にあらざるもの』
『蒸気機関を始めとする動力機関が機械や船舶に適合されると、船舶設計の自由度増加と武器の多様化により、さまざまな軍艦が建造された。それでも20世紀の初頭までは、大砲が軍艦の持つ破壊力をほぼ占有していたし、陸上へ投射できる破壊力としては唯一のものだったから、その大型化は避けようのない問題だった』
攻守バランスの頂点である戦艦というカテゴリが誕生する前後の時期に生まれた「巨大な大砲を搭載しているけれど、戦艦ではない」というニッチな軍用艦、巨砲艦についてまとめた一冊。
火力、防御力、航行能力、コストといったさまざまの要因から生まれた残念船舶がいっぱいで楽しい本です。
紹介されている中で一番のお気に入りはモニター艦ロード・クライブ。
排水量6000トンの船に45.7cm砲(戦艦大和の主砲よりちょっとだけ小さい)を搭載するとかアタマおかし過ぎて最高だ!対地攻撃専用だからって固定砲塔(しかも右舷向き固定)にしちゃうとか海の突撃砲っぷりが素敵!まるでAC-130 スペクター・ガンシップだ。
どこかのトチ狂ったメーカーがプラモ出してないかしら?
| 固定リンク
コメント