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2014/12/07

今日の読了本『うつろ屋軍師』

・簑輪諒『うつろ屋軍師』
『信長の家老にして「米のように欠かせぬ男」と言われた知将・丹羽長秀。
だが清洲会議で秀吉を支持し、越前・若狭・加賀123万石の大封を得たとき、丹羽家取り潰しの定めは決まってしまった!
長秀死後の4万石への大減封、家臣団離散の中での小田原出兵、そして、北陸の関ヶ原「浅井畷」における前田家100万石との死闘…。風前の灯火の丹羽家に残されたのは、家中も「空論屋」と呆れる新米家老・江口正吉と、城オタクで人の好い若殿・丹羽長重、そして、あまりにも大きすぎる「理想」だった!』

 秀吉の時代に123万石から僅か4万石に大減封され、関が原の後にはついに改易され領土を失いながらも、その後10万石の大名として返り咲いた丹羽家の戦いを描く歴史小説。
 生き残りの鍵を握るのは家中から「うつろ屋(空論家)」と呆れられる若き家老。いかにして戦国最大の敗者復活劇はなされたのか!?
 丹羽家家臣、江口三郎右衛門正吉の物語であると同時に、正吉から見た丹羽長秀、長重の二代記。
 丹羽長秀の死から、丹羽長重が大坂の陣で功績を挙げるまでの長い期間を描いた物語ですが、歴史小説としては珍しい、ギミックを重視した物語構造が印象的です。伏線の使い方が効果的。
 これがデビュー作ということもあって文章にちょっとこなれていないところがありますが、次回作以降が楽しみな作家さんです。

<追記>
 ああそうだ、これは言っておかなくちゃ。
 『うつろ屋軍師』のメインを張るのはマイナー大名と彼に仕えるドマイナー家臣ですが、彼らのことや戦国時代(厳密には安土桃山時代か)に詳しくなくてもまったく問題なく楽しめます。大丈夫、ぼくも読むまで知らなかった。


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