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2015/02/08

今日の読了本『タイタニア5巻』『撃墜王リヒトホーフェン』

・田中芳樹『タイタニア』5巻
 駆け足な展開ではありましたが、たいへん面白く読むことができました。まあ、最初っから評価が絶大なマイナススタートだから楽しめたという可能性も少なからずあるんだけども。
 これまで(主に約二十五年前)のさりげない伏線やキャラクター描写を活かした演出も良いものでありました。いや、あの辺の演出が元々使うつもりで用意してたのかあとで思いついたのか偶然そうなったのかは知らんけどな。
 メインキャラクターがほぼ全員活躍する展開に文句はありませんし、ここに来てのあの人物やこの人物の意外な大化けには心から驚かされます。
……そして、出来がいいということがどうして俺をこんなにいらだたせるんだろうな。

・S・M・ウラノフ『撃墜王リヒトホーフェン』
 第一次世界大戦最大の撃墜王、レッドバロンことマンフレート・フォン・リヒトホーフェン本人の個人的なメモワールと家族への書簡を時系列ごとに整理した一冊。撃墜王の生の記憶。
 加えて二人の弟(次男ロタールはマンフレート直下で活躍した40機撃墜のエースでもある)の残したレポートや同時代の戦闘機、各国エースについての資料も豊富に掲載。

 「1919年の兵士は湾岸戦争にも対応できるが、1914年の兵士は5年後の戦場を想像することもできなかった」という言葉がありますが、我らがリヒトホーフェンはまさに1914年の貴族のボンボン気質を引きずった大きな男の子として軍隊に入った、当時としては普通の若者なので……。
 史実の中で彼がどんな戦場に赴き、どんな重圧を背負うことになるのか、そして最終的にどこに至るのかということを知っているだけに、初期の生気にみちた文章が終盤の手記から消えているのが非常に重たいですね。

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