今日の読了本『街角の書店 18の奇妙な物語』
・フレドリック・ブラウン、シャーリイ・ジャクスン他『街角の書店 18の奇妙な物語』
「〈奇妙な味〉と呼ばれるタイプの小説を中心にしたアンソロジー」……というだけあって、<奇妙な味>という緩やかなくくりだからこそ収録できるカテゴリー不明の作品も多くアンソロジーならではの楽しさを存分に味わえる一冊。18編の短編が、いずれも、趣向は異なっていても、独特で特異な余韻が味わえる。
編者があとがきで語っているように、収録作の傾向がグラデーションのように変化していく配列になっていて、それがまた効果的に働いてる。「作品の選び方は大事だが、作品の並べ方はそれ以上に大事である」という編者の言には頷かざるを得ない。
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