今日の読了本『ニワトリ 人類を変えた大いなる鳥』
・アンドリュー・ロウラー『ニワトリ 人類を変えた大いなる鳥』
世界にニワトリが一羽も存在しない国がただひとつだけある。バチカン市国は鶏舎を置くには狭すぎる。
— Trice (@yriceratops) 2016年12月29日
ニワトリのいない大陸がひとつだけ存在する。ペンギンが伝染病の脅威に晒されるのを防ぐため南極基地には生の鶏肉の持ち込みは生死を問わず禁止だ。
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人類の欠かせないパートナーでありながら、その付き合いがいつ始まったのかいまだに明確ではない隣人、ニワトリから見る人類史。
彼らが家畜になったのは卵や食肉のためでは「なかった」し、初期拡散の原動力となったのは闘鶏だった。などなど、知っているようで全然知らない、人間に一番近いところにいる鳥についての多くが詰まった一冊。
個人的に驚いたのは、ニワトリが食卓の主役になったのはこの100年足らずのことだという部分と、ヒヨコの雌雄鑑別が日本由来のスキルであるというところ。二次大戦の開戦で日系人を強制収容したら技能持ちがいなくなってアメリカの家禽業に大ダメージですとな!?
『ゲルマン民族の墓から日本の神社に至るまで、ニワトリはアジアとヨーロッパの何十もの宗教的伝統にわたり、光と真実と復活のシンボルとして西暦の始まりに登場した。(中略)ニワトリは常に欠かせない崇拝の一部となったのだ』
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